コラム
工業でもウルトラファインバブルの活用は進んでいます!
ウルトラファインバブルの活用は様々な業界で進んでおり、工業界でも同様です。
あまり住宅とは直接関係の無さそうな工業界でのウルトラファインバブルの活用例ですが、
実は皆さんもすでにお世話になっているかもしれません…!
ウルトラファインバブルとは
サイズが直径1マイクロメートル(1,000分の1mm)未満の目に見えない極小の泡をウルトラファインバブルと呼びます。
ウルトラファインバブルは極小が故に、炭酸水のような泡とは違い、数か月から1年と長時間液中に存在しています。
このウルトラファインバブルには洗浄効果、保温効果、保湿効果が確認されており、
そのウルトラファインバブルを生成するノズルがUFB DAULです。
このように、ウルトラファインバブルは消えて無くならない泡といった特徴がありますので、
シャワーヘッドのように使用する直前で発生させなくても大丈夫なんです!
UFB DUALは給水配管に直接接続することで、水もお湯もすべてをウルトラファインバブル水にすることが可能になり、
家中のどの水回りでも洗浄効果、保温効果、保湿効果が発揮されます。
なぜウルトラファインバブルが工業で注目されているのか?
ウルトラファインバブルは
- マイナスに帯電している
- ウイルス級に小さくて目で見えない
- 長期間、水中に溶存している
といった特徴から、
- 水自体の洗浄効果が高い
- どんな隙間にも入り込める
- 除菌(ウイルス)、抗菌(ウイルス)作用
といった効果を発揮します。
また、各種ガス(酸素、オゾン、二酸化炭素等)の気泡を液中に長期的・安定的に存在させることも可能で、
機能性の高いウルトラファインバブル含有水を生成することもできます。
あまり知られていない工業界での使用事例
実は、すでに工業用でウルトラファインバブルが活用されている事例があるので、ご紹介しますね。
半導体の製造の現場では既に導入されていて、ウルトラファインバブルはシリコンウェハー薄膜分離の際に役立っています。
技術向上により薄膜化が進んでいて従来の方法では剥離が困難でしたが、
超微細なウルトラファインバブルの導入により薄膜ウェハーの剥離を可能にしています。
半導体製造の現場では、製造工程に何度も挟み込まれる洗浄の工程でも洗剤未使用の洗浄技術として
ウルトラファインバブルが注目されています。
また近年では、研削や切削などの金属加工の現場での使用が進んでいます。
ウルトラファインバブルを活用することで切り込み量を増やし作業効率を向上させたり、
加工時に使用するクーラントの腐敗防止などを実現しています。
全く同じ現場ではなくても
- 洗浄の効率を高めたい
- 循環させて使用する水の汚れを抑制したい
という観点で見ると、皆さんのビジネスに活かせる可能性もあるのではないでしょうか?
食品も非食品も製造工程には必ず「洗浄」という工程があるはずで、
- 洗剤を減らしたい
- 時間を短くしたい
などのニーズがあると思いますし、熱交換機周辺の循環水の配管はどうしても汚れがちですが
ここの清掃コストを抑制したい、ニオイや汚れを未然に防ぎたいといったニーズがあると思います。
工業用ウルトラファインバブルまとめ
ウルトラファインバブル水は洗剤のように化学薬品を含まないため、すすぎが不要となり節水に繋がります。
さらに排水管の清浄、洗浄廃水は環境にやさしいと、工業界の分野でも役立てることが盛りだくさんです。
また、各種ガスを溶解させることで
- 窒素や水素を増やして酸化を遅らせる
- 二酸化炭素を増やしてアルカリ排水の中性化を助ける
- オゾンを溶解させて殺菌効果を持たせる
などアイデア次第でこれまで実現できなかったソリューションを生み出すことも可能です。
まだまだ未開拓な分野ですがアンテナ感度の高い事業者さんは取り組み始めています。
工業界でも、今後ますます活用が進みそうなウルトラファインバブルですね!